現代美術家・栗棟美里
1988年兵庫県神戸市出身。
2011年京都精華大学大学院に在籍中から、現代美術家の活動をスタートさせました。
私の作品の主なスタイルは写真表現。
プリントした写真の上に違う素材を重ねるミクストメディアと呼ばれるジャンルの作品を中心に、自身の伝えたいメッセージ・コンセプトに応じて、写真・映像・空間構成など、様々な表現方法を選択しています。
国内外での展示・販売や、近年では内装のプロデュース、アパレルとのコラボレーションなど、幅広く活動しています。
一方で、母校の京都精華大学では、非常勤講師としてフィルムからデジタルまで写真技法や、Photoshop・Illustrator・PremierPro・InDesignなど、アプリケーションスキルをはじめ、制作における指導も行っております。
Nemrecを始めようと思ったきっかけは複合的でした。一つは、現代美術家として活動を続ける中で、日本の文化にもっと「作品を家に飾る」習慣が定着してほしいというものがありました。日本に作品を飾る習慣がないことには、建造物の形態や歴史、教育、そのほか様々な理由があるのですが、一人の美術家がそのことに対してアプローチするのに、ただ作品を作り続けるだけで良いのか、何か働きかけることができないか、長年考え続けていました。
また、作家活動や大学での指導の中で「現代美術家」という肩書きがより広く認知され、就職・進学・起業といった進路のカテゴリーに、美術家が当たり前としてそこにある日本であってほしい。そこからまた、日本の美術教育が拡充して欲しい。これもまた長年思い続けています。